ブックタイトルWith you Vol.35

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概要

With you Vol.35

生き生きと三月末、所属する大教会で会長就任奉告祭があり、参拝させて頂きました。もちろん一人ではなく、前夜から実家の教会に戻り、家族や信者さん達と一緒に。役員である父や教会長である弟は先に行っていましたので、マイクロバス団参の責任者は会長夫人である弟の嫁。私は、母の付き添いでした。当日の朝、朝食を終えた母は、車いすに座ったままで、集まって来る信者さん方を出迎え。独り暮らしの男性には「ごはん食べて来たんか?」と声をかけ、私に「朝ごはんを出してあげて」と指示。くも膜下出血から生還して以来、自分からは話さなくなっていた母が、以前のように信者さん一人ひとりに心をかけ、声をかけている姿を見て何だか胸が熱くなりました。雨の中、やって来たマイクロバスに次々と乗車。最後に、甥が母を背負い、信者さんと私も手を添えて乗り込みました。車内は二十三人、昔から知った顔に加え、その子供や孫も。「足が不自由になって、大教会にもなかなかお参りできなくて。うれしいわあ」とおばちゃんが言うと、「ほんまやなあ」と和気あいあいで、修学旅行か遠足かといった雰囲気。四人ずつ乗った乗用車二台も各地から大教会を目指して、久しぶりの団参となりました。片道二時間余りを、楽しい語らいが止むこともなく続く中で、耳を傾け寄り添う松尾理代まつおみちよ一九六五年生まれ天理看護学院卒業天理よろづ相談所病院(憩の家)がん相談支援センター看護師長※緩和ケア認定看護師ほうこくしん天理教芳國眞分教会ようぼく※緩和ケア生命を脅かす疾患に直面した患者や家族が感じる、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな痛みを見出し、和らげる取り組み■■■■■■■■■■■■■■■26