ブックタイトルふるさと会報第62号

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概要

ふるさと会報第62号

まず主催者側を代表して吉川会長より、「母校の生みの親、育ての親である二代真柱がどのような理念と構想によって本学を建学されたのかを確認するとともに、それがどのように具現され継承されているのかを検証することで、母校のさらなる発展に資したい」と趣旨説明を行った。この後、飯降学長の基調講演では、海外伝道を念頭に置かれていた二代真柱様が、大学を創設された背景などについて詳説した。四氏で構成されるパネルディスカッションで、村上氏は「これからの世界は科学だけでは解決できない課題が多く出てくる。科学技術と宗教性を兼ね備えた人材が要望され、天理大学は世界でオンリーワンの大学になれるのではないか」と発言した。飯田氏は、二代真柱の思いについて述べ、天理図書館所蔵の貴重資料の活用を提案。「欧米では神学部がなければユニバーシティとは呼ばれない。天理大学が宗教学の拠点となるよう充実を図ってほしい」と提言した。森井氏は、二代真柱が世界各地で布教活動に取り組む卒業生たちの元を何度も訪れ、激励されたエピソードを紹介。「創設の理念を忘れず、今後も海外布教師を養成する大学であってほしい」と切望した。最後に、10年後の創立100周年に向けた所信を問われた飯降学長は本学の展望について、「これからの世界を考えると「宗教」の要素が鍵になると思う。宗教学研究の充実を大学の芯に据え、宗教に関することを天理大学から発信する」という気概を持って情報を発信しつつ、多様な研究領域を発展させていきたい」との抱負で結んだ。ふるさと会報第62号7