ブックタイトルふるさと会報第62号
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ふるさと会報第62号
国際学部外国語学科英米語専攻研修先=アメリカ4年次生小幡実佳子私は7/19~8/10の3週間アメリカ合衆国でDCI1の有力チームの1つである、Phantom Regimentのボランティアスタッフとしてアメリカと日本のマーチングバンドの役割の相違を調査することなどを目的とし研修を行った。私はショーの最中に使用する小道具の装備をするクルーとしてボランティアを行った。他にも150人分のメンバーの衣装の洗濯や練習道具の片づけなどを手伝った。洗濯は1回につき6~8人でコインランドリーにて行い4時間以上かかり大変だったが、乾燥機を待っている間などに同じボランティアスタッフとコミュニケーションをとることができ楽しかった。研修中には指導スタッフ、メンバー、ボランティアスタッフなどにインタビュー取材を行い、またチームの練習を何度も観察した。練習の観察中に自分の担当パートでもあったカラーガードのダンス練習にも少し参加することができた。自分が経験したことのない高度な表現力とショーに必要なスタミナがいることを学んだ。私が出した調査結果は、アメリカでのマーチングバンドの役割は日本と同じように協調性を学び、メンバーと1つのショーを作る上でそれぞれの目標やノルマを達成し個人の実力を伸ばす場であるというものだった。研修の日々はとても充実していたが、楽しいことばかりではなかった。現地の人々と英語でコミュニケーションをしていたが自分の言いたいことを言えず、相手が何を言いたいのか理解できない時もあり何度か自信をなくした。しかし諦めずにメンバーに正しい発音を教えてもらい、また相手の会話の真似をしてメンバーとの距離を縮めることができた。こうした経験は自分が何か困難な状況に直面しても諦めずに何か行動をすれば必ず結果はついてくるという新しい私の価値観になった。このような素晴らしい経験の機会を与えてくださったふるさと会の皆様に心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思う。そして、私も将来海外で研修を行いたい、経験をしたいと希望する後輩たちに貢献できるような人材になりたいと願っている。パーカッションパートのメンバーと1 DCIとは、Drum Corps Internationalの略で、13歳から21歳までの学生や生徒が参加するアメリカ最大のマーチングバンド連盟の総称である。国際学部外国語学科英米語専攻研修先=アメリカ4年次生小関千春私は昨夏、アメリカ合衆国において、GenderVarietyという研究テーマで活動を行ってきました。私の研究内容は、簡単に言うと、sexual minority(性的少数者)の研究です。現在、世界の10%の人々は、何らかの形でsexualminorityであると考えられています。この問題は決して他人事ではなく、あなたの友達にも、そのような悩みを抱えているのに誰にも打ち明けられず、自己否定の念に囚われている人がいるかもしれません。あなたが異性を愛するように、同性愛者の人々は同性の人を愛しています。あなたが当たり前に享受している権利も、sexual minorityの人々にとっては当たり前ではないかもしれません。sexual minorityであるというだけで、人間らしい生活を送れない人々がいることを、私たちは認識しなければなりません。64ふるさと会報第62号