ブックタイトルふるさと会報第62号
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ふるさと会報第62号
「多くの人々に支えられて」外国語学科英米語専攻3年次生大藪光俊早いもので、私が天理大学に入学してもう2年が経ちます。入学が決まった当初は、まさかこんなにも充実した大学生活を送れるとは夢にも思っていませんでした。私は生まれつき、脊髄性筋萎縮症という身上を頂いています。これは、成長とともに筋力が衰えてゆく難病で、治療法はいまだ解明されていません。そのため、今では首から下はほとんど自分の力で動かすことができず、何をするにも誰かの支援が必要です。大学生活においては、授業中のノートテイク、休憩時間のトイレや食事の介助、また身の周りの様々なことに支援が必要な状況です。そんな私が親元を離れ、毎日の大学生活を送れる保障はどこにもありませんでした。そのような不安を抱えたまま4月から大学生活が始まりましたが、その不安は1週間も経たないうちに解消されてしまいました。大学の教職員の方々と協力して、私のサポートをして下さる学生さんを学内で募集していたのですが、ある一人の先輩が募集チラシを見て連絡を下さり、その後その先輩が多くの友達に声をかけて下さいました。また、先生方も多くの学生さんに声をかけて下さり、1週間ほどで10人ものサポーターの方に集まって頂けました。それだけでなく、同級生の仲間も自然と私を受け入れてくれ、困ったことがあればすぐに手を差し伸べてくれました。その時の感動は、今でも忘れられません。そうして時が経つにつれて、私を支えて下さる人の数がどんどん増え、今では周りのみなさんのおかげで何不自由なく充実した大学生活を送らせて頂いています。今、こうして結構に天理大学での3年目の春を迎えさせて頂けたのは、入学後の学生生活について入学前から親身になって考えて下さった教職員の方々、これまで私を直接支えて下さった先輩や同級生の友達、どんな時も常に後ろから支え続けてくれている家族、そして何より、私を天理大学にお導き下さり、すばらしい人々との巡り合わせをご守護下された親神様・教祖のおかげに他なりません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからはみなさんに支えて頂くだけでなく、私自身が人様のお役に立てるようになりたいと思います。そのためにも、専門に学んでいる英語をこれからますます磨き、将来は英語を生かしておたすけがしたいと考えています。それが、親神様・教祖、また私を支えて下さっているみなさんへのご恩報じになればと願っています。「大学生活は宝物」外国語学科韓国・朝鮮語専攻4年次生前田早也佳私は、この春4年次生になり、卒業に向けて論文の研究をしたり、アルバイトをしたりと忙しいながら充実した日々を送っています。私は、高校生の時に韓国語に興味を持ち、大学で勉強したいと思い、専門的に韓国語を学べる大学を調べた時に天理大学と出会いました。調べていくうちに天理大学は、専門的に学べるだけでなく、留学制度もしっかりしていることを知り、更に入学したいという思いが強くなったことを今でも覚えています。入学後の日々は、初めての韓国語の勉強で戸惑ったこと、分からないことも沢山ありましたが、この先に留学がある、韓国語で会話をしている自分がいると想像することで気持ちを強く持つことができました。そのため、2年次生の夏休みから1年間の韓国留学が決まった時は、嬉しくて涙を流しました。そして1年間の留学は、心身ともに私を大きく成長させてくれる貴重な経験になりました。日韓の政治的な問題があったのでドキドキしながら韓国へ行きましたが、行ってみると現地の学生たちは、そんなこと全く気にしておらず、気軽に話しかけてくれて、お互いの文化について教え合ったりと楽しく充実した留学生活を送ることが出来ました。留学以外にも、素敵な友達と出会い色々な経験をしました。天理大学で過ごすこの4年間は、私にとって大切な宝物です。私が今こうして天理大学で学びたいことを学び、留学まで出来たのは、本当に「ふるさと会選抜試験」の存在が大きいと思っています。天理大学は、父親の母校でもあり、また2歳年上の兄が当時在籍していたことから私に「ふるさと会選抜」を受ける資格があると知り、受験しました。私は、この試験を受けることが出来なかったら…と考えると本当に「ふるさと会選抜」制度を設けて下さっていることに感謝しかありません。私は、今年で卒業です。ふるさと会の名に恥じぬ様に、また天理大学で過ごした4年間を無駄にしないようにしっかりと日々を送りたいと思います。ふるさと会報第62号61